円形脱毛症とステロイドについて

円形脱毛症の治療で頻繁に使われるのがステロイドや塩化カルプロニウムといった外用療法で、炎症を抑えたり免疫機能を整えたりという作用を持ち合わせております。

中でも、ステロイドの塗り薬を使った円形脱毛症の治療は数多くの皮膚科で採用されており、国内でも豊富な治療実績があるので安心して受けられるはずです。

円形脱毛症の治療に限らず、豊富な実績がないような方法で処置を施すのは、副作用や後遺症といったリスクがあるのではないかと不安になるかもしれません。

ステロイド剤も医薬品の一種なので少なからず副作用はあるものの、医師の指示に従って服用していれば安心ですし、毛髪の回復に一定の効果を得ることができるのです。

ただし、円形脱毛症の症状が進行している場合、塗り薬のステロイド剤では回復できないケースがあり、そのような患者さんには直接局所注射したり、点滴によって症状の回復を目指すステロイドパルス療法が採用されております。

全ての病院でステロイドパルス療法が採用されているわけではありませんが、内服の約10倍から20倍のステロイド剤を点滴によって3日間に渡って注入し、免疫反応を抑制していくのです。

基本的に、円形脱毛症は自己免疫疾患によって引き起こされるケースが多く、自分の体内の免疫機能が間違って正常な細胞を攻撃することで髪の毛が抜けていきます。

その自己免疫反応を止める強い力がステロイドパルス療法にはあるので、症状の早期回復を目指すために病院で実施されているのではないでしょうか。

ただし、小児の場合は成長障害のリスクがあるため、ステロイドパルス療法やステロイド剤の内服による治療は実施されておらず、これらの方法は成人の円形脱毛症のみの治療だと説明できます。

内服薬でも副作用のリスクが高いのがステロイド剤のデメリットで、肥満や生理不順、糖尿病や消化器不全を発症するかもしれません。

それに、難治の患者さんにも効き目があることは間違いありませんが、内服にしても外用にしてもステロイド療法が行えない場合があります。

特に、糖尿病を患っている方はステロイド剤の服用ができず、他の方法で地道に円形脱毛症の治療を行っていくしか道はないのです。

アレルギー反応を抑制するセファラチンや、炎症を抑えるグリチロン、発毛効果を促す塩化カルプロニウム(フロジン液)の外用など、様々な治療法が存在します。

どのような症状にしても自己判断で円形脱毛症の治療を行うのは危険なので、皮膚科医の指示に従って処置を施すようにしてください。