円形脱毛症と自律神経失調症について

自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)とは、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが崩れた際に生じる病気で、様々な不快な症状が身体に引き起こされるという特徴があります。

実は、頭皮の一部分が円形状にハゲる円形脱毛症も自律神経失調症が原因で引き起こされることがあり、身体的な症状が出るのは決して不思議なことではありません。

自律神経失調症は明確な診断基準が設定されているわけではなく、不快な自覚症状があるのにも関わらず、病院で検査を受けても異常が見つからない時に診断されます。

そもそも、自律神経は血管やリンパに分布している神経系で、私たちの意識とは関係なく呼吸や代謝、消化といった活動を行っているため、人間が生きていくために欠かせない存在なのです。

そのバランスが乱れると個人によっては自律神経失調症を発症し、円形脱毛症を中心とする症状で悩まされます。

恐らく、自律神経失調症を発症すると交感神経だけが異常に働きやすく、毛細血管のような細い動脈を更に細くさせるため、髪の毛に栄養分が行き渡りにくくなって円形脱毛症が引き起こされやすいのではないでしょうか。

円形脱毛症と自律神経失調症の完全なメカニズムは未だに解明されておりませんが、毛髪へと栄養供給が滞れば上手く成長できず、抜け落ちやすくなるのは事実です。

それに、自律神経失調症を発症すると汗が出やすく、頭皮は元々皮脂の分泌量が多い部位ですし、毛穴の中に余分な皮脂が詰まって健やかな成長が妨げられて抜け落ちるという説も考えられております。

円形脱毛症以外にも、自律神経失調症になると以下のような症状が引き起こされやすくなるのです。

 

・頭痛

・耳鳴り

・口の乾き

・尿が出にくい

・手の痛み

・倦怠感

・不安感

・イライラ感

・食欲不振

・皮膚の乾燥

・息苦しさ

・味覚異常

 

自律神経失調症による症状は多種多様で、個人の体質によっては複数の症状が一度に引き起こされるケースもあるのです。

どのような症状にしても日常生活に大きな支障が生じると考えられます。

円形脱毛症を発症すれば美容が損なわれたというショックでストレスが溜まり、更に自律神経のバランスが乱れて治りにくくなるはずです。

そのため、円形脱毛症の症状を回復させるというよりも、まずは自律神経失調症を治す対策を打った方が良いかもしれません。

症状の検査やストレスの度合いを測るチェックシートを利用し、自律神経失調症の疑いがある人は症状が悪化しないうちに病院を受診するべきです。

自力で治すには少々難しい病気なので、専門医の指示に従って処置を施すようにしてください。